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道具

 高校卒業後、上京して大学の英米文学科に入った。3年生の頃、国連英検A級を受験したが、面接で落とされた。今はどうか知らないが、当時、国連英検A級では英語で自分の専門分野について説明し、意見を交換する能力があるかどうかが問われた。そこで気づかされたのは、英語は道具でしかなくて、語るべき中身がなければ何もならないということだった。美術学校に行って様々なテクニックを習って身に着けたら誰でもすばらしい絵が描けるかというと、全然そんなことはない。それと同じことなんだよね。

 

 昨年末、臨床心理士試験に合格したので、師匠である鈴木規夫さんに「臨床心理士資格を持っていないと参加させてもらえないEMDRのトレーニングなどに参加しようと思っている」という話をしたところ、「臨床心理士の人たちって、やたらスキルをつけることにばっかり熱心だよね」と言われた。そうそう、忘れてはいけない。さまざまな心理援助スキルもただの道具でしかない。何より大切なことは、自分の中身をしっかりと確立すること、そしてその道具を使って自分が世界に何を顕していくかなのだ。語るべきものが何もないのに、立派な道具だけ取り揃えてやったつもりになっていてはならない。手段を目標にしてしまわないことが大事だ。

Shima * Life * 12:29 * - * - * pookmark
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